国民皆年金って何?

よく一般的に日本の年金制度は国民皆年金といわれますが国民皆年金とは何を指すのでしょうか?

 

日本の年金制度においては、現在とは趣旨は異なりますが古くは恩給制度に始まり、その後、共済組合による年金、厚生年金保険による年金、船員保険による年金、国民年金による年金と様々な制度ができていくことになります。

 

恩給制度による給付や、共済組合、厚生年金保険、船員保険による年金については一定の限られた方のみが給付の対象となっていましたが、昭和36年4月1日に上記の制度に加入していない国民が加入する国民年金制度が発足することで、ここにおいて全ての国民が何らかの年金制度に加入するいわゆる国民皆年金が達成されることになります。

 

現在では、この国民皆年金が広く認知され、日本国内に住む20歳以上60歳未満の方は全て国民年金に加入することが義務となっており、任意に脱退するということは出来ません。

 

なお、国民年金保険料を納付していなければ督促や強制徴収の対象となりますし、保険料を未納のままにしておくと将来の年金額に影響しますし、最悪の場合は年金を受けることが出来ないということになる可能性もあります。

 

事情があり国民年金保険料を納めることが出来ないという場合でも、そのまま保険料を未納とするのではなく免除申請を行っておくことが非常に重要となりますので、忘れずに免除申請を行って頂ければと思います。